研究成果の概要 |
反電子ニュートリノの超高精度測定のための有機液体を媒質とするTime Projection Chamber (TPC)の開発を目指し、媒質の候補の1つである2,2,4-トリメチルペンタンについて、その電離電子検出性能と発光特性を、本研究で製作した装置を用いて評価した。 電離電子検出性能については、信号をDC電流として観測することに成功した。パルス信号については有意な信号は確認できなかったが、より改善した測定のためのノイズ除去の指針や温度・圧力の制御の必要性などの知見を得ることが出来た。発光性能については、チェレンコフ発光は期待通り測定出来たが、シンチレーション発光は殆ど存在しないことが分かった。
|