宇宙線ミューオンラジオグラフィーの技術は非破壊で構造物内部の密度分布が得られることから、考古学調査から地球惑星科学に用いられ、近年ではインフラ点検への応用にも期待されている。各分野で要求される分解能は様々であるが、世界遺産などの調査ではより精密な形状が分かることで考古学的理解も進み、インフラ点検のような数10㎝~数m級の構造物内部の変状を検知することで被害が及ぶ前に対応が可能となり、人々の安全な生活にも繋がる。高い精度でイメージングを行うにはミューオンフラックスを理解することが重要であり、本研究で開発した手法や実証した内容により達成されると考えている。
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