J-PARC KOTO実験のSTEP2実験で使用するための中性子とγ線が識別可能な電磁カロリメーターの開発を行った。本研究では近年開発されたGAGG結晶を使用した。GAGG結晶にはMgの添加量による時定数が変わるという特徴がある。異なる時定数の結晶を接着して使用し、出力波形の違いを測定することで、入射粒子の反応点を測定し、中性子とガンマ線を分離する。本研究では直径5cm,10cm長の円柱型のMgを添加していないGAGG結晶と、Mgを1%添加したGAGG結晶を光学接続した試作機を製作し、電子ビーム、中性子ビームの照射実験を行なった。測定データの解析から、中性子と電子の分離方法を確立した。
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