本研究では、星形成率を正確に決定するために、ALMA望遠鏡を用いて100GHz帯連続波データを解析する方法の有用性を検証した。M33銀河内に存在する87個の巨大分子雲に対し、16個の連続波源を特定し、それらから星形成率を推定した。また、すばる望遠鏡による近赤外画像を用いて、機械学習アルゴリズムを利用することで、より客観的にM33銀河内南北渦状腕の星の測光カタログを作成した。その結果、100GHz帯連続波から見積もった星形成率を、測光カタログから得られた大質量星候補の結果と空間的かつ定量的に比較すると、ほぼ同等の正確さを持つことが初めて観測的に示された。
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