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2023 年度 研究成果報告書

すばる望遠鏡の補償光学を用いた高解像度Paα輝線観測による銀河進化過程の解剖

研究課題

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研究課題/領域番号 18K13588
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分16010:天文学関連
研究機関国立天文台

研究代表者

小山 佑世  国立天文台, ハワイ観測所, 准教授 (40724662)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
キーワード銀河進化 / 星形成銀河 / すばる望遠鏡 / 補償光学
研究成果の概要

すばる望遠鏡の近赤外線観測装置IRCSに波長1.984ミクロン帯の狭帯域フィルター(NB1984)を新たに開発し、地上望遠鏡でPaα輝線を観測できるもっとも近傍宇宙(赤方偏移0.05-0.06)の銀河に狙いを絞って観測を行う計画である。研究期間中に、上記の狭帯域フィルターを開発して現地ハワイでIRCSに搭載し、このフィルターを用いて近傍銀河9天体について高解像度Paα輝線観測に成功した。補償光学を用いた高解像度観測を行うことで、複数の異なるタイプの近傍銀河について、各銀河を巨大分子雲のスケールにまで分解してPaα輝線強度分布を描き出すことができた。

自由記述の分野

銀河天文学

研究成果の学術的意義や社会的意義

銀河は宇宙史のなかで、さまざまなプロセスによってその性質を変化させてきたと考えられる。その具体的なプロセスを明らかにしたいというのが本研究の動機である。特に爆発的な星形成活動を伴って銀河がその性質を大きく変化させようとしているとき、銀河の内部はダストによって隠され、通常の可視光観測ではその内部を見ることはできない。本研究では、我が国のフラグシップ望遠鏡であるすばる望遠鏡の補償光学技術を活かし、さらに近赤外線域のパッシェンα輝線に注目することで、星形成が進行中の銀河の内部構造を、かつてないミクロなスケールに「解剖」することを目指すものである。

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公開日: 2025-01-30  

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