本研究では星・惑星系の形成を、その母体となる分子雲コアの詳細な観測と、その後形成される原始惑星系円盤のミリ波偏光観測に着目し調べた。分子雲コアの観測から重力不安定によってコアが分裂し、複数の星が同時に誕生していく様子を明らかにした。 また、円盤のミリ波偏光観測では、ダストのサイズによって偏光メカニズムが異なることを観測とモデルを駆使して明らかにした。また詳細な偏光モデルを作成し、観測と比較することで、原始惑星系円盤HD 163296では、リングとギャップではダストサイズが異なることを示した。さらに、この円盤では乱流が内側では小さくなっていることも明らかにできた。
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