大口径の望遠鏡と高感度ビデオカメラを組み合わせることで, 可視光線で10-12等級に相当する微光流星を観測する技術を確立した.特に分光観測により惑星間空間ダストの組成を明らかにするための技術確立に取り組んだ.東京大学木曽観測所で開発した広視野CMOSカメラ『トモエゴゼン』で多色(分光)撮像を可能にするためのフィルタホルダを作成,微光流星をターゲットとしたキャンペーン観測を複数回実施した.大量の動画データから迅速に流星を抽出するためのソフトウェアの開発もおこなった.トモエゴゼンが10等級に迫る微光流星を検出可能であることを実証し,流星の光度関数や地球への流入量を制限した.
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