本研究の目的は,新しい惑星形成シナリオであるペブル集積モデルのもとで,惑星周囲の原始惑星系円盤ガス流を考慮した氷ダスト(ペブル)の集積効率を求め,地球型惑星の水量決定機構を解明することであった.そのために,惑星周囲の原始惑星系円盤ガス流の流体シミュレーション,流入ペブルの軌道計算,原始惑星系円盤におけるダスト進化と惑星へのペブル集積計算を行った.研究実施計画に基づいて研究を行い,惑星サイズに応じた惑星周囲の原始惑星系円盤ガス流の構造,ペブルサイズに応じた惑星へのペブル集積効率を理論的に求め,それらをもとに氷ペブルによる地球型惑星への水供給量を明らかにした.
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