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2019 年度 実績報告書

大西洋子午面循環(AMOC)の変動に伴う海面水温および大気への影響

研究課題

研究課題/領域番号 18K13615
研究機関国立研究開発法人海洋研究開発機構

研究代表者

山本 絢子  国立研究開発法人海洋研究開発機構, 付加価値情報創生部門(アプリケーションラボ), ポストドクトラル研究員 (20811003)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
キーワード大気海洋相互作用 / 大西洋数十年規模振動 / 大西洋子午面循環
研究実績の概要

本研究の目的は、地球温暖化の影響を顕著に受けると示されている大西洋子午面循環の変動に伴う海面水温及び大気への影響を明らかにすることを目的にしている。前年度はAMOCの変動の海面水温への間接的なシグナルとされている大西洋の海面水温の低周波変動である大西洋数十年規模振動(AMO)の形成において、大気・海洋の両方が作用しており、特に混合層深度の変動が強く影響していることを結合モデル相互比較計画第6期(CMIP6)のモデルの一つでもあるMIROC6の産業革命前基準実験を用いて明らかにした。AMOの形成起源には諸説あるが混合層深度の変動は先行研究では総じて一定として扱われており、その重要性を明らかにしたのは本研究が初である。AMOは北半球の様々な気象現象の数十年規模の変動を駆動するとされており、その起源を明らかにしたことはAMOCが減速するとされている将来気候においてこれらの気象現象の低周期変動を予測する上で重要な役割を果たすと考えられる。

令和元年度は、令和元年5月に千葉で行われた日本地球惑星科学連合2019年大会、令和元年7月にカナダ・モントリオールにて行われた国際測地学及び地球物理学連合総会においてこの研究結果の口頭発表を行い、また、この結果をまとめ、米国気象学会Journal of Climateで論文発表を行った。また、この結果のロバスト性を探るため、結合モデル相互比較計画第5期(CMIP5)の産業革命前基準実験および地球温暖化予測実験を用いての解析を進めている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] On the Emergence of the Atlantic Multidecadal SST Signal: A Key Role of the Mixed Layer Depth Variability Driven by North Atlantic Oscillation2020

    • 著者名/発表者名
      Yamamoto Ayako、Tatebe Hiroaki、Nonaka Masami
    • 雑誌名

      Journal of Climate

      巻: 33 ページ: 3511~3531

    • DOI

      10.1175/JCLI-D-19-0283.1

    • 査読あり
  • [学会発表] Atlantic multidecadal SST signal modulated by the low-frequency mixed layer depth variability2019

    • 著者名/発表者名
      山本絢子、建部洋晶、野中正見
    • 学会等名
      IUGG 2019
    • 国際学会
  • [学会発表] Atlantic multidecadal SST signal modulated by the low-frequency mixed layer depth variabiity2019

    • 著者名/発表者名
      山本絢子、建部洋晶、野中正見
    • 学会等名
      JpGU 2019

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公開日: 2021-01-27  

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