研究成果の概要 |
本研究では鉱物混合層形成と歪み弱化における化学効果を明らかにするために、かんらん石+輝石の鉱物量比を変えた試料(輝石15%, 26%, 35%)を使ってかんらん岩の大変形を伴うねじり実験を行った。 輝石の多い試料(輝石26%, 35%)では細粒鉱物混合層形成に伴い粒径は小さくなり、転位律速型の粒界すべりクリープから、より歪み速度の粒径依存性が高い粒界すべりクリープへ変化することが分かった。一方輝石の少ない試料(輝石15%)では強いかんらん石の結晶方位定向配列を持ち、変形メカニズムの変化は見られなかった。この結果より変形に起因する物質拡散により細粒鉱物混合層が形成されると提案した。
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