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2021 年度 研究成果報告書

海洋リソスフェア内の水循環:トランスフォーム断層と海底断裂帯における水分布の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 18K13638
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分17040:固体地球科学関連
研究機関国立極地研究所

研究代表者

藤井 昌和  国立極地研究所, 研究教育系, 助教 (80780486)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード海洋リソスフェア / トランスフォーム断層・海底断裂帯 / 蛇紋岩化作用 / 海上・深海磁気異常 / 岩石磁気
研究成果の概要

本研究では海底下で起こる水循環に着目し、大量の含水が期待される海底断裂帯とトランスフォーム断層を対象に観測研究を実施した。これまで入手の容易でなかった海洋マントル物質試料を7海域より新たに集積し、それら岩石の磁性および物性のデータ群を新たに構築した結果、岩石-水反応の促進に伴う密度低下と磁性変化が、異なる地質学的背景を持つ海底で共通に起こる事が明らかとなった。さらに、海底断裂構造を示す3海域での海域磁気のデータ取得・解析を行った結果、水循環との関係を示唆する一様な傾向は掴むことができなかった。地殻構造の不均質および古地磁気強度変動を精度良く理解する必要があることが今後の課題として導かれた。

自由記述の分野

固体地球科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究で得られた海域のマントルに関するデータおよび知見は、地球史を通じて起こってきた海底下の変化について、鉱物の挙動(ナノスケール)から海底大規模構造(テクトニックスケール)までをつ繋ぐ点で極めて重要であり、21世紀の海洋底科学の展開に向けて重要な物質・観測証拠を提示しました。今後、新たな海底下生命圏や物質循環を理解する上でも、それらの基礎となる海底物理場と地質の情報として活用されます。

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公開日: 2023-01-30  

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