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2020 年度 研究成果報告書

3次元地震探査データに基づくプレート境界浅部の応力状態と詳細構造の推定

研究課題

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研究課題/領域番号 18K13641
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分17040:固体地球科学関連
研究機関国立研究開発法人海洋研究開発機構

研究代表者

新井 隆太  国立研究開発法人海洋研究開発機構, 海域地震火山部門(地震発生帯研究センター), 副主任研究員 (20738752)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード3D地震探査 / プレート沈み込み帯 / P波速度異方性 / 津波地震
研究成果の概要

プレート境界浅部の応力状態を明らかにするため、ニュージーランド・ヒクランギ沈み込み帯で取得した3次元地震探査データに走時トモグラフィ解析を適用し、P波速度とその方位異方性の3次元分布を高解像度で推定した。解析の結果、付加体内に発達する分岐断層とプレート境界断層の近傍で顕著なP波速度異方性を検出した。付加体内のP波の速い軸はプレート沈み込み方向に一致し、沈み込みによる圧縮応力場を反映している。一方、前弧海盆から陸側の領域ではP波の速い軸は海溝に平行な方向を向くことから、この場所を境にプレート境界での固着状態および上盤プレート内の断層構造が変化する可能性があることがわかった。

自由記述の分野

構造地震学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究により、プレート境界浅部の地震波速度異方性がプレート境界の応力状態やすべり様式、断層構造と密接に関係することがわかった。その学術的な意義が認められ、本研究の成果を出版した国際学術論文はEditors' Highlightsに選出され、高い評価を受けた。本研究と同様のデータ解析を日本周辺を含む他の沈み込み帯に適用することで、プレート境界浅部の実態とそこで発生する地震活動に関する理解がさらに進むと考えられる。

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公開日: 2022-01-27  

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