本研究対象であるAuCuAl基超弾性合金は①MRI アーチファクトフリー,②高レントゲン造影性があり,および,機能材料としては,③形状制御や応力保持のための超弾性・形状記憶効果があり,また生体材料として必要不可欠の④生体適合性(ニッケルなどの金属アレルギーのない元素で構成)を持つ現在において唯一無二の全てを兼ね備える生体機能材料の設計ができる可能性を有しているが,この合金おいても粒界脆化のため非常に脆いという問題がある.複雑な粒界形状が粒界脆化を抑制するという着想とその機構の解明は学問的に新しく独創的である.この機構を解明することで,機能材料としてホイスラー合金の革新的発展につながると考える.
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