正面フライス加工に超音波振動を援用した切削法により加工面内には半径方向に一様ではない微細構造が形成でき,その微細構造の違いに起因して濡れ性勾配を生じさせることができた.また楕円振動切削装置により創成した微細構造ではピラミッド形状よりも台部の小さい台錐形状のほうが水滴の接触角が大きかった.これはピン止め効果により液滴が台部に留まり溝部への侵入を阻害したと考えられる.ただし,台部の拡大に従い平滑面に近づく傾向が確認できた.加えて熱力学的接触角解析では液滴の微細構造への侵入深さを計算することができた.
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