研究課題
若手研究
風力や太陽光といった自然エネルギーを貯蔵するための次世代の蓄電システムとして、レドックスフロー電池(RFB: Redox Flow Battery)が注目を集めている。これに伴い、RFBに関する研究が盛んに行われているものの、実用化には更なる充放電性能の向上が求められている。これに対し本研究では、巨視的かつ数理的な視点からのRFBの高性能化を目指し、電極構造や各種設計パラメータを対象とした最適設計に関する研究を実施した。
最適設計
本研究では、RFBの流動場の最適な形態をコンピュータを用いて自動的に創成することを可能とする。これは設計者の勘や経験に依存することなく数学的に求まるため、これまでにない革新的な流動場を見出す可能性を秘めている。また、得られた流動場は従来のモデルを凌駕する性能を有することが数値計算上明らかになったため、今後のRFBの社会実装に向けた一研究として意義のあるものと考えられる。