弾性体の空力振動騒音の発生機構の解明では、種類の異なる弾性体を一様流中に設置し、発生する空力騒音と流れ場を調べた。その結果、発生する空力騒音の周波数は弾性体の流れ方向長さに比例、厚さに反比例して高くなることが明らかとなった。また、空力騒音の発生源は弾性体の下流側端部よりやや上流側の位置であり、端部の巻き上げ、巻き下げに伴いこの位置が振動し、弾性体の面直方向へ指向性の強い音が発生することが明らかとなった。ソフトスマートマテリアルを利用した振動制御技術の構築では、磁気応答性エラストマやPVDFを用いした振動制御装置を試作し、その制振効果を明らかにした。また、それらの制御アルゴリズムも提案した。
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