紫外線療法では,様々な波長でアトピー性皮膚炎の治療が試みられているため,この治療法で用いられているものと対応した,幅広く,かつ,非侵襲で皮膚の光物性を計測できる計測装置の開発が必要であった.そこで,本研究では,この紫外線波長域に対応した光物性計測装置の開発を行った. さらに,開発した紫外線波長に対応した光物性計測装置を用いて,試験的に日本人の皮膚について,光物性の計測を実施した.紫外線療法では,治療する部位によって,治療成果が異なるとの報告もあったことから,体の部位による光物性の違いを調査するために,手,首,腕の3箇所の計測を行い比較し,体の部位によって光物性が異なるを明らかにした.
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