微粒子複合ゴムの減衰特性の発現メカニズムを解明するため、X線コンピュータ断層撮影(CT)により、減衰特性とゴム内部の変形挙動の関係を調査した。制振材として、マトリックスとして天然ゴムを、フィラーとしてマイクロメートルサイズのファイバー形状のポリエチレンテレフタレートファイバーを準備した。損失係数は動的粘弾性特性試験機によって同定され、3次元ひずみ分布はCTデータに特徴点追跡法を適用することで取得した。 5 wt%ファイバーをNRに追加すると、損失係数が増加した。実験的に、複合ゴムの非線形減衰は、フィラー/マトリックス境界面の剥離と材料内部のひずみの影響を受けることがわかった。
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