研究成果の概要 |
水耕栽培において自家中毒を引き起こす生長阻害物質を処理する目的で、水中気泡内プラズマを用いた培養液の処理システムを開発した。農産物にはキュウリを用い、強い生長阻害を示す2,4-ジクロロ安息香酸混入させた。約24時間のプラズマ処理で20 Lの培養液中のDCBAはほぼ全て分解された。プラズマ処理した培養液を用いて18日間のキュウリの栽培を行った結果、2,4-ジクロロ安息香酸を与えた試験区では顕著な生長阻害効果が見られた一方、プラズマ処理区においてはコントロール区とほぼ同等に植物が生長した。これらの結果からプラズマ処理は生長阻害物質による影響を除去できる手法として期待できることが明らかになった。
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