生きた細胞内の様々な現象を明らかにする上で有用な蛍光寿命画像を,機械的な駆動なく高速に取得可能とする顕微鏡法を開発した.本手法は,画像ピクセル情報とRF信号の間に1対1の対応関係を確立し,RF領域で画像情報を高速に測定することで,視野全体の蛍光強度画像と蛍光寿命画像の一括撮像を可能とする.このために,デュアル光コム干渉に基づいた光周波数モード列に対するビート付与と,波長/空間/蛍光変調周波数の多次元変換を組み合わせた蛍光寿命顕微鏡を開発した.実際に顕微鏡を構成し,蛍光強度画像と蛍光寿命画像の一括撮像を実証した.
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