地上微気象を測定するIoTデバイス、および地上に置いた複数台のカメラから雲の移流速度の同定技術を開発した。IoTデバイスでは気温、湿度、風速、短波・長波放射を測定し、測定データは低消費電力無線通信LPWAにより送信する。雲の移流速度測定技術は、立体視により雲輪郭の3次元座標を同定し、その時間変化から移流速度を求める。デバイス開発に加えて、開発技術が普及し地上微気象のビッグデータが入手可能な社会を想定し地上気象ビッグデータの気象シミュレーションへの同化インパクトを3次元変分法により評価した。1.2 km格子と6 kmの同化解像度で試したが空間解像度が高くなっても計算精度の向上は確認されなかった。
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