• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 実績報告書

空間移動時のFDI効果に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K13852
研究機関愛媛大学

研究代表者

白柳 洋俊  愛媛大学, 理工学研究科(工学系), 講師 (10756654)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
キーワードFilled-Duration Illusion / 視覚刺激 / 主観的経過時間 / ヴィジランス低下
研究実績の概要

空間移動時におけるFDI(Filled-Duration Illusion)として,まちなか回遊時における空間体験に対象に(1)FDIを発現させる視覚刺激強度を定量化するとともに,(2)当該刺激強度が歩行者のFDIに与える影響を明らかにした.さらに,道路走行中のドライバーを対象に(3)FDIを発現させる視覚刺激が運転中のドライバーに覚醒を生じさせる効果を有することを明らかにした.
(1)については,店舗ファサードに関する情報の時間的変化に着目し,当該情報の時間微分を視覚刺激強度と定義し,視覚刺激強度を定量化した.
(2)については,視覚刺激強度がFDIに影響を与えるとの仮説を措定し,同仮説を室内実験により検証した.具体的には,まちなか回遊時における街並みの認知を店舗ファサードの系列的な認知と抽象化した上で,店舗ファサードの視覚刺激強度が経過時間判断に与える影響をラグ数判断課題に基づく時間評定課題により検証した.その結果,視覚刺激強度が高い街並動画は,実験参加者に強い記憶痕跡の形成を促し,その結果主観的経過時間判断が伸長することを明らかにした.
(3)については,視覚刺激が長時間走行中のドライバーの運転認知能力の低下を軽減するとの仮説を措定し,室内実験を実施した.その結果,視覚刺激の提示によりヴィジランスの低下が軽減されることを明らかにし,これはFDIによりドライバーが覚醒したためであることを示した.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件)

  • [雑誌論文] Effect of Attentional Disengagement on Driver Inattention While Driving on Expressway2020

    • 著者名/発表者名
      Hirotoshi SHIRAYANAGI, Shinya KURAUCHI, Takahiro TSUBOTA, Toshio YOSHII
    • 雑誌名

      Journal of the Eastern Asia Society for Transportation Studies

      巻: 13 ページ: 2038~2048

    • DOI

      https://doi.org/10.11175/easts.13.2038

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 高速道路走行時のヴィジランス低下に対する注意の解放効果分析2020

    • 著者名/発表者名
      白柳 洋俊、倉内 慎也、坪田 隆宏
    • 雑誌名

      交通工学論文集

      巻: 6 ページ: A_303~A_309

    • DOI

      https://doi.org/10.14954/jste.6.2_A_303

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 夜間走行時におけるドライバーの外発性注意の特性分析2020

    • 著者名/発表者名
      白柳 洋俊、吉井 稔雄、倉内 慎也、坪田 隆宏
    • 雑誌名

      交通工学論文集

      巻: 6 ページ: A_175~A_182

    • DOI

      https://doi.org/10.14954/jste.6.2_A_175

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 和風型街並の印象が主観的経過時間の歪みに与える影響分析2019

    • 著者名/発表者名
      白柳 洋俊、倉内 慎也、坪田 隆宏
    • 雑誌名

      都市計画論文集

      巻: 54 ページ: 983~989

    • DOI

      https://doi.org/10.11361/journalcpij.54.983

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2021-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi