本研究では、商業地および住宅地における快適なみちづくりのための検討を進めてきた。まず、商業地における迷惑行為である路上喫煙を対象として、その発生特性を理解するために「注意書き」に着目した。若年層の路上喫煙行為の発生位置情報は民間による注意書きによって代替できることを明らかにしたとともに、路上喫煙行為が発生しやすい空間の特性についても明らかにしている。また、住宅地では、近年トラブルになりつつある道遊びに着目しており、地域住民の道遊びに対する意識について分析した。そして、地域において道遊びが容認され、または容認されない道路空間や状況の特徴を明らかにしている。
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