研究課題
本研究では,硫酸塩濃度が高い酪農排水を対象として,硫黄サイクル,ANAMMOX,鉄サイクルを活用した,新規の省エネルギーな生物膜処理法の開発を目的としている.提案するプロセスは,嫌気-無酸素-好気槽を組み合わせた硫酸塩還元/脱窒・ANAMMOX/部分硝化プロセス (SRDAPNプロセス)である.本処理法の有効性を検討するために,模擬酪農排水を用いた連続処理実験を行う.本年度は,各槽内から採取した微生物解析を行い,各槽内の微生物叢および微生物の共存を明らかにした.無酸素槽内にはANAMMOX細菌である,Candidatus Kueneniaが検出された.
2: おおむね順調に進展している
室内での装置実験はおおむね順調であり,装置内の微生物解析を行っている.
水質分析と微生物解析結果より,本プロセス全体の評価を行う予定である.
次年度に実験用消耗品に振り替える予定である.
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Journal of Environmental Management
巻: 307 ページ: 114459~114459
10.1016/j.jenvman.2022.114459