研究課題/領域番号 |
18K13862
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分22060:土木環境システム関連
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 (2020) 都城工業高等専門学校 (2018-2019) |
研究代表者 |
黒田 恭平 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 研究員 (50783213)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 共生きのこ生産学 / 高付加価値きのこ / 下水汚泥肥料 / 共生微生物 / 活性化 |
研究成果の概要 |
国内の下水処理場からは年間227万トンの下水汚泥が排出されており,下水汚泥が有機分を多く含む特性を活かした利活用方法が求められている.これまで,下水汚泥堆肥を培地基材に利用することでマッシュルーム子実体の収量が従来法と比較して1.2-1.8倍に増加することを確認している.しかしながら,マッシュルーム子実体の収量が増加した詳細なメカニズムは不明である.本研究では,マッシュルーム (Agaricus bisporus) に着目し,下水汚泥を用いることによる培地中の微生物叢の変遷,子実体に生息する微生物叢の解明,これら微生物群が菌糸成長に与える影響について評価を行った.
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自由記述の分野 |
環境微生物生態工学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,全く手付かずの大衆食用きのこ(マッシュルーム)の食味・香り・収量を向上させる機構を菌類-細菌の共生系という観点から解明し,その共生系を活性化させることで新規高付加価値食用きのこ栽培技術を創生する学術的意義の高いものである。本研究を達成した暁には,日本国内だけでなく世界で発生する下水処理場由来バイオマスの新たな有効利用方法を確立可能であり,持続可能な社会形成に寄与する社会的意義の高い課題である。
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