本研究の成果より,現地観測された飛来塩分データや公開されている気象や波浪データ,さらに空中写真から測定した消波施設の距離や砂浜幅等の各種情報から,機械学習を用いて定量的な飛来塩分の予測が行えることが示された.また,地域毎で特徴量が飛来塩分予測に与える影響が異なることが明らかとなり,精度の良い機械学習を行うためには,重要度等を参考にして地域毎に適切な特徴量を選択する必要があることが示された.本研究は,地域毎で異なる環境作用を考慮した塩害環境評価技術を確立するための基礎研究として位置づけられ,沖縄県だけでなく四方を海に囲まれた東南アジア諸国にも本研究成果の応用が期待できる.
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