気道内流れは,幾何形状が複雑で,層流から乱流への遷移を含む複雑流れ場であり,その解明は流体工学分野で学術的な意義を有すると共に,医学分野への貢献も期待できる学際的な研究課題である.本研究では基礎実験に加えて,Euler- Lagrange系のCFD解析手法の開発も目指すが,この数値解析モデルは吸入毒性試験や薬物搬送システムの開発を行う場合の代替試験法としても有望であり,医-工連携分野の成果として波及効果が期待できる. 本研究で実施するサロゲートモデルの気道内速度場・温度場・粒子拡散場計測は,報告例が非常に少なく,測定対象の設定そのものにも大きなチャレンジと学術的特色・独自性がある.
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