研究課題/領域番号 |
18K13913
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
岩元 真明 九州大学, 芸術工学研究院, 助教 (50772513)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | ヴァン・モリヴァン / カンボジア内戦 / 近代建築 |
研究実績の概要 |
2019年度の調査で得られた結果(新たに収集された図面等)をまとめ、2020年度に日本建築学会(大会)にて発表を行った(岩元真明. 「ヴァン・モリヴァン設計の高等師範学校の設計・施工プロセスについて―スイスにて見いだされた原図に基づく考察」 2020)。 また、本研究の一部を含む博士論文(岩元真明. 「カンボジアの建築家ヴァン・モリヴァン(1926-2017)に関する建築史的研究:国家揺籃期における建築家の課題」, 2020) により、公益財団法人前田記念工学振興財団の山田一宇賞を受賞した。 ただし、新型コロナウイルスによる肺炎流行の影響を受け、海外への出入国に制限があり、当初予定していたアフリカ及びラオスでの海外調査を行うことができない状況である。ゆえに、2020年度は、当初予定していた海外調査を中止し、オンラインをベースとした文献調査に切り替えた。その結果、ヴァン・モリヴァンがスイスへと亡命するきっかけとなった国際会議、および、ヴァン・モリヴァンがスイスからアフリカへ渡るきっかけとなったUN-Habitatの会議についての文献を把握した。 さらに、2020年度の調査で得られた建築図面の整理・分析を継続して行っている。なかでも、高等師範学校(1971年竣工)は、これまでに原図や一次資料が判明していなかった建物であり、その資料分析はカンボジア近代建築の一端を解明する上で重要であると考えられる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルスによる肺炎流行の影響を受け、当初予定していた海外調査を行うことができていない。具体的には、アフリカ、ラオスにおける調査が未着手である。
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今後の研究の推進方策 |
感染症流行の状況をみながら、可能であれば海外調査を実施する。海外調査が行えない場合、可能な限り、オンラインによる文献調査で補足することをめざす。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルスによる感染症の流行により、予定していた海外調査を遂行できなかったため。 次年次は、当初の予定通りの調査をめざす。
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