第一に、1971年にヴァン・モリヴァンがカンボジアから亡命した直後の軌跡が詳細に明らかになった。またモリヴァンがスイスにて設計に関わった建築が明らかになった。第二に、1979年から91年にかけて国連職員としてモリヴァンが関わった仕事の一角が明らかになった(Bujumburaにおける計画など)。第三に、1991年から2017年にかけてカンボジア和平成立後の復興期におけるヴァン・モリヴァンの活動が3つの観点から明らかになった。①アンコール・ワット世界遺産登録およびアンコール地域保全に関する貢献、②建築家としての仕事(プノンペン中央市場増築等)、③東南アジア都市に研究活動。
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