• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 実施状況報告書

3D計測による風環境調整要素と一体となった集落空間に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K13914
研究機関佐賀大学

研究代表者

平瀬 有人  佐賀大学, 理工学部, 准教授 (40367058)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード集落 / 防風林 / 3D計測 / ICT
研究実績の概要

2018年度の事前調査で得られた知見を元に、2019年度はドローン・SfM を用いた広域スケールの分析と、 現地調査による詳細スケールの分析を行った。対象敷地と なるマルハタをドローンを用いた空撮からSfMソフトウ ェアを用いて点群データ・3Dモデルを作成することで、 マルハタを構成する3つの要素(耕地・防風林・通路)を広域的にかつ立体的に分析を行うことができた。現地調査は植栽や高低差及び上空から捉えることが困難である樹下の空間を実測し、ドローイング化している。
3D データより対象エリアのマルハタの耕地面積は4.0-4.5km2であり、耕地を取り囲む防風林は樹高4.5-7.5mであることが分かった。防風林は椿を中心に植生し、防風林の間の通路は道幅2.0m-3.0mであることが確認された。両側の防風林と高 低差による地形的な繋がりによって囲まれることで樹木下にトンネルのような空間が形成されている。
併せて東から西にかけてなだらかな勾配をもつ福江島北西に位置する丑ノ浦集落を対象に、建物群の配置や防風林との関係などを現地で実測を行った。現地でドローンを飛行して写真撮影を行うとともに実測調査を行うことで、改めて空間性の把握を行うことができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

台風などの影響もあり、2019年度は後半に調査分析を行った状況であるため、やや遅れている。

今後の研究の推進方策

2020年度は作成した3Dモデルを元にしたCFD解析技術を試行しながら調査分析を進めたい。集落の基礎的知見のみならず農村集落における空間構造についても研究の必然性を感じており、今後はマルハタの管理形態や動線・所有権などに関する建築計画的視点からの調査分析も必要である。

次年度使用額が生じた理由

2019年度は現地調査の時期が遅れ、CFD解析用ソフトウェアが未購入である。2020年度は作成した3Dモデルを元にしたCFD解析技術を試行しながら調査分析を進める予定である。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (7件)

  • [雑誌論文] Fukuchiyo sake brewery | steel wall gallery2019

    • 著者名/発表者名
      Hirase Yujin、Hirase Yuko、Moribe Yasushi
    • 雑誌名

      Japan Architectural Review

      巻: 2 ページ: 166~171

    • DOI

      10.1002/2475-8876.12078

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 林田大晟, 平瀬有人2019

    • 著者名/発表者名
      IdenticalBasecamp- キャンプと建築の類似性に関する実践的考察 -
    • 学会等名
      日本建築学会九州支部
  • [学会発表] 空間識建築- ゲシュタルトの法則に基づいたカルロ・スカルパ建築の知覚的操作の分析と設計提案 -2019

    • 著者名/発表者名
      永山 貴規, 平瀬 有人
    • 学会等名
      日本建築学会九州支部
  • [学会発表] 全周パノラマ画像を用いた建築空間の記述法に関する研究-視覚情報の定量化によるカルロ・スカルパ設計のカステルヴェッキオ美術館について-2019

    • 著者名/発表者名
      永山 貴規, 副田 和哉, 平瀬 有人
    • 学会等名
      日本建築学会
  • [学会発表] Cultivating Landform2019

    • 著者名/発表者名
      広谷洸多, 藤満行希, 三島伸雄, 平瀬有人
    • 学会等名
      日本建築学会
  • [学会発表] 耕される建築-錦江湾文化圏における Landform Architecture の提案-2019

    • 著者名/発表者名
      広谷洸多, 平瀬有人
    • 学会等名
      日本建築学会
  • [学会発表] 居方のかたち-風景の中の人のふるまいに関するリサーチと設計提案2019

    • 著者名/発表者名
      大久保健太, 平瀬有人
    • 学会等名
      日本建築学会
  • [学会発表] 地形共生の家2019

    • 著者名/発表者名
      林田大晟, 平瀬有人
    • 学会等名
      日本建築学会

URL: 

公開日: 2021-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi