航空機エンジン用構造材として高温複合材料の実用化を進める上で、実環境での損傷進展挙動を把握する必要がある。そこで本研究では、光ファイバFBGセンサ技術により確立した遠隔AE計測法を非破壊評価法として用い、1000℃での材料試験における複合材の損傷進展過程をリアルタイムで評価した。そして、得られたAE計測結果に基づき、実環境での損傷進展過程と最終破断強度との関係を解明できた。 将来的には、AE計測は、構造物を運用しながら損傷進展を常に監視可能な構造ヘルスモニタリング技術にも用いられることが望ましい。そこで、高温環境中に直接設置が可能な再生FBGセンサを開発し、高温下での超音波受信に成功した。
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