本研究では、地球周回衛星の搭載磁性体により生じる磁気姿勢トルクについて研究を行った。一般に非対称形状の搭載磁性体は磁気形状異方性によりトルクが発生し姿勢を乱す要因となる。本研究では、まず、単一の磁性体に対する磁性体トルクのモデルを定式化した。次に、実際の衛星のトルク特性を調べるため、複数の磁性体による磁性体トルクの定式化を実施した。これにより回転対称性を持つ配置では、磁性体によるトルクを大幅に低減させることが分かった。最後に有限要素法(FEM)を用いた数値シミュレーションを行い、定式化された磁性体トルクのモデル評価を実施した。
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