海洋資源のひとつである海底熱水鉱床について、その能力を測るためには熱水噴出流量の定量的な測定が必要となる。また、活動期間も調べる必要があることから、長期間の観測も望まれている。しかしながら、これまでの流量計では熱水の性質により長期間にわたる流量の観測が阻まれてきた。本研究では、超音波流速分布計測法を基にし、流動そのものを計測することで噴流流量を定量的に計測する手法の開発を行い、その適用可能性を実深海底熱水噴出孔において検証することを目指した。研究においては、実験室による検証を行い、その妥当性を確認し、深海底実環境への適用できる装置の開発を行い、提案する手法の適用可能性について明らかにした。
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