舶用機関から排出される粒子は使用する燃料油によって大きく組成が変化する。舶用機関から排出される粒子に関する様々な研究(組成の解明・分析方法や削減方法の検討)が大気環境の観点から求められている。舶用機関を用いた実験には大量の燃料油と多くの人員等が必要でなり、系統的な実験が難しい。本装置を作製したことで少量の燃料油で大量に粒子を発生することができるようになった。炭素分析法は、既存の方法は大気環境用であり、大気環境サンプルと大きく組成の異なる舶用機関由来の粒子を分析するとプロトコルによって大きな差異が生じていた。改良したプロトコルで更にデータを蓄積すれば、舶用プロトコルとして公開することが出来る。
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