地域の小売店等の減少により,過疎地域のみならず都市部においても,住民が食料品の購入や飲食に際し日常的に不便を感じる食料品アクセス問題が社会問題となっている.この問題は,外出が困難な状況下においてより顕在化される.このような状況下で,デリバリ・プロバイダによる買い物代行サービスは,需要者にも供給者にもメリットが大きいため注目されている.本研究では,水平タスクシェア型配送システムに着目することで,顧客(需要者)からの要求数に関わらず発注・受注の紐づきを無視しながら,買い物代行サービスを集荷・配送タスクに部分問題化できるというアイデアに基づく近似解法を構築しその有効性を検証した.
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