本年度は,「(3)有効性の検証,(3-a)定式化の有効性の検証: 実データを用いた計算実験,(3-b)結果の解釈: 実際の手術室の運営に役立つ情報や知見の抽出」を下記のとおり遂行した. 昨年度の数値実験に加え,より多様なパラメータを用いて,提案モデルの有効性を検証した.具体的には,数値実験のインスタンスに様々な病院の特徴を表す複数のベンチマークデータを用いた.結果は手術時間の期待値を最小化した場合と比較し,リスク尺度をモデルに組み込むことの有効性や,手術室の運営コストの減少可能性等を示した.さらに,手術数と手術室数を増やした大規模計算を実現するために,メタヒューリスティックな手法開発にも取り組んだ. 本年度は上記の成果を国内会議や国際会議論文で報告した.
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