研究課題
若手研究
高保磁力化や高周波化に対するニーズが高い磁性セラミックスについて、磁気異方性の大きいプシロン酸化鉄をベースマテリアルとして、金属置換により高性能、新機能を実現することを目的として研究を行った。金属置換による保磁力の増大および、自然共鳴現象による高周波電磁波吸収の広帯域化、コンポジット化による吸収特性の高性能化等を達成した。
物性化学
磁性セラミクスは、最も多く身の回りで用いられている磁性材料であるが、一般に磁気異方性が金属磁性材料と比べると小さく、その向上は材料分野において重要な命題の一つである。本研究課題で開発した磁性セラミクスは、磁気異方性の増大によりハード磁性体としての性能向上につながるものである。また、利用が拡大している高い周波数での電磁波吸収特性の実現、吸収特性の広帯域化および外場制御は、電磁環境保全技術につながることが期待される。