アルミニウム合金のリサイクルは、アルミニウム製品のライフサイクルにおける温室効果ガス排出量を削減するために有効な手法である。本研究では、電磁撹拌を用いた分別結晶法により、共晶組成に近いAl-Si合金から不純物元素の除去を試みた。電磁撹拌は、液相から固液共存温度まで冷却する間に付与した。その後、固液共存状態のアルミニウムスラリーを圧搾することにより、α-Al相粒子と液相を分離した。電磁撹拌を付与することによりα-Al相粒子の総出量が増加し、このα-Al相粒子のSi含有量は2.0%以下であった。圧搾後、Si含有量は元の材料より減少させることができた。
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