研究成果の概要 |
結晶性Mo3VOx複合酸化物(MoVO)およびε-Keggin型ヘテロポリ酸を基にで構築するMo12M3O40(M = Co, Bi等。以下ε-MoMO)の結晶構造を保ったまま骨格元素置換および金属元素導入を行った。MoVOの場合、アクロレイン選択酸化反応の工業触媒である多元系MoVWCu複合酸化物の組成を実現できた。得られた触媒は工業触媒を凌駕する触媒性能を示した。ε-MoMOの場合、ε-MoCoOにFe2+を導入することで触媒の再酸化速度が著しく向上した。得られた作用はプロピレン選択酸化反応における工業触媒(多元系MoBiCoFe複合酸化物)で見られるFeの添加効果と同様であり、興味深い。
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