サブナノ粒子の磁気特性は、構造解析が困難であるため詳細に調査されていない。研究課題では、微細にサイズ制御した酸化鉄サブナノ粒子(SIOPs)の調整方法を開発し、構造と磁気特性を明らかにする。 酸素ガスを流入したアークプラズマ蒸着(APD)法を用いてカーボン担体上にSIOPsの調整し、適切な担体を探索した。また、SIOPsの構造特性は、酸素欠損を含むγ-Fe2O3に類似したサブナノ粒子の形成を明らかにした。 このAPD法は、粒子の保護基として用いる有機化合物による著しい凝集や不純物の汚染を防ぎ、非加熱処理で均一な結晶性サブナノオーダー粒子を提供する簡便な手法である。
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