研究課題/領域番号 |
18K14199
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分33010:構造有機化学および物理有機化学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
田中 隆行 京都大学, 理学研究科, 助教 (20705446)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | サーキュレン / 求核置換反応 / 蛍光 / 非平面構造 / 溶解性 / ラジカルカチオン / コロール / 反芳香族性 |
研究成果の概要 |
窒素原子を含む多環芳香族炭化水素化合物を開拓し、湾曲した構造に起因する新規物性の発現や分子の集合挙動の変化を明らかにした。この目的のため、求核置換反応を用いた新規ヘテロ[8]サーキュレン合成法やコラニュレンの周辺部アミノ化反応を新規開発し、得られた化合物の立体構造はX線結晶構造解析で明らかにした。溶解性や光物性に関する詳細な検討もおこなった。
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自由記述の分野 |
有機化学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
湾曲した構造をもつ分子の合成は一般に難しく、自らが開発したオリジナル分子を非平面構造に展開した意義は大きい。さらに、そうした非平面構造の含窒素多環芳香族炭化水素化合物に特有の物性の解明にも挑み、ラジカルカチオンの安定化や溶解性の高さなど、有機電子材料や有機磁性材料として有用な性質を見出した。
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