研究課題
若手研究
ビスマスを含有する新規ラジカル重合性モノマーの開発およびそのラジカル重合に基づく高屈折性樹脂の合成を検討した。例えば、スチレン系のビスマスモノマーを合成したところ、十分な安定性とラジカル重合性が認められた。そこで、本モノマーを熱硬化させたところ、屈折率(nD)が1.69程度のフィルムが得られた。また、ビスマスーカルボン酸錯体構造を有するポリマーの合成を検討したところ、屈折率はやや劣るが無着色なフィルムを作成することができた。
高分子化学
これまで有機材料との複合がほとんど検討されてこなかったビスマスという元素を、ポリマーと分子レベルで複合することで、その機能性材料としての可能性を提唱できた。