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2020 年度 実施状況報告書

ロタキサン構造を経由する芳香族ポリケトンの連続的高分子反応系開発

研究課題

研究課題/領域番号 18K14271
研究機関岩手大学

研究代表者

塚本 匡  岩手大学, 理工学部, 助教 (70793165)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワードロタキサン / 環状錯体 / 遷移金属元素 / ヒドロシリル化 / ルテニウム
研究実績の概要

2020年度は、ルテニウムを有するマクロサイクル化合物だけでなく非環状のルテニウム化合物を合成し、比較検討した。具体的には合成法の確立、NMRによる構造解析、単結晶X線構造解析である。特にNMRによる化合物の化学シフトの違いを細く検討することで、錯体の動的な挙動を一部解明することができた。また、合成した、ルテニウムマクロサイクル錯体および非環状錯体を用いたヒドロシリル化を試みた。その結果、一般的なRu錯体を用いたヒドロシリル化とは異なる選択制の発現を見いだすことができた。ここまでの結果について、現在学術雑誌に投稿中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究の特徴である環状配位子について、非環状化合物と比較することで、その意義の一部を解明することができた。また、環状錯体を用いた触媒反応について、ヒドロシリル化を見出すことができたことから、同系統の触媒反応にも適応できることが期待できる。

今後の研究の推進方策

環状錯体を用いた低分子の触媒反応を見出すことはできたため、高分子への適応を行う。また、低分子ロタキサン、高分子ロタキサンへの適応を検討していく予定である。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウィルス蔓延の影響により、参加を予定していた学会に不参加、もしくはオンライン参加により、旅費の申請がなくなったっため。

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公開日: 2021-12-27  

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