研究成果の概要 |
リン酸八カルシウム(OCP)は層状構造を持ち、その層間にカルボン酸イオンを導入することができる。本研究では、ゲスト分子の対称性がOCPへのインターカレーションに与える影響を調べた。 その結果、分子中に不斉炭素を有するコハク酸誘導体の一種であるメチルコハク酸においては、分子のキラリティーに依存した選択的インターカレーションが生じることが分かった。また、対称性が高いテレフタル酸誘導体において、4種類の分子(2,5-ピリジンジカルボン酸、4-(カルボキシメチル)安息香酸、1,4-フェニレン二酢酸、1,2,4,5-ベンゼンテトラカルボン酸)を導入できることを新たに見出した。
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