2050年にカーボンニュートラル社会を実現するためには、電気自動車の本格普及が大きな柱となる。現行のリチウムイオン電池では走行距離、充電時間ともにガソリン車に劣っており、高エネルギー密度、高出入力特性、高安全、長寿命な次世代電池の実現が望まれる。次世代電池として全固体リチウム二次電池が期待されており、全固体電池の実現に向けては中心材料である固体電解質の開発が不可欠である。本研究では固体電解質Li2OHBrとその周辺物質を調べ、新規固体電解質材料の設計指針を示した。また、Li2OHBrを用いて全固体電池を構築し、長寿命な全固体電池の実現可能性を示した。
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