本研究では、カリウム二次電池用新規イオン液体電解質の開発を行い、種々の電極材料との組み合わせを探索した。まず、研究代表者が既に開発したK[FSA]-[C3C1pyrr][FSA]イオン液体と比較して、K[FSA]-[C2C1im][FSA]が室温において高いイオン伝導性を持つことや、K[FTA]-[C4C1pyrr][FTA]が室温を含む広い液相温度領域を持つことを明らかにした。次に、スズやグラファイトなどの負極材料が、開発したイオン液体電解質中で良好な充放電特性を示すことを証明した。以上から、高い安全性を有するイオン液体電解質と豊富なカリウム資源を用いた新規蓄電池の実現可能性が示された。
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