これまでに例のない、微生物由来の200 kbを超える遺伝子クラスターの異種発現による化合物生産が可能か検証した。対象としてMicromonospora chalcea AK-AN57 に由来するquinolidomicinA1の遺伝子クラスター(215 kb)を選んだ。まず細菌人工染色体を用いて215 kbの遺伝子全長を取得した。次にクラスター内の正の転写因子と遺伝子クラスターを共に異種発現宿主で発現させることでquinolidomicinA1の生産を達成した。これは200 kb を超える遺伝子クラスターを利用した異種発現による化合物生産の初めての例である。
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