既存の光アフィニティーラベル法では、それに使用するプローブの嵩高さによるリガンドの親和性低下や解析時の煩雑作業等の問題を抱えており、より簡便な解析ツールとしての改善が望まれている。本研究ではノシル基の特徴を活用した、マルチタグ交換可能な光反応基とリガンドのみからなる新規光アフィニティープローブの開発を実施した。開発した光アフィニティープローブはモデル分子を使用することで対象となる分子への光ラベル効率の向上、芳香族求核置換反応によるリガンド部位の検出基(蛍光基やイオン増感剤)への交換可能を確認し、これまでの問題点を克服することができた。
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