本研究では、アンチセンス薬の腎毒性を回避することをゴールに据え、腎臓への蓄積を回避するアンチセンス薬を創造する。 一つ目の戦略として、分子量を調節し糸球体ろ過を回避することで、腎蓄積を避けることを考えた。具体的には、多量体を形成し得るアンチセンスを設計することで分子量増大を試みた。実際に、多量体の形成と動物への有効性を確認した。 二つ目に、アンチセンスの脂溶性を高め、アルブミンと相互作用させ血中滞留性を向上させることで、腎臓への移行を回避することを考えた。実際に、コレステロールを接合することで、活性を維持したまま大幅に腎臓への移行を回避することに成功した。
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