我々が同定したHsp47阻害低分子化合物が小胞体内でコラーゲンとHsp47の相互作用を阻害すること、これまでHsp47はコラーゲン3重らせん構造上のアルギニンを認識していると考えられてきたが、アルギニンがない位置のコラーゲン3重らせん構造にも弱いながら結合していること、Hsp47はSerpinファミリーに属し、特徴的なループ領域を持つが、そのSerpinループもコラーゲンとの相互作用に寄与していること、が分かった。これらのことは、分子シャペロンHsp47とコラーゲンの相互作用について新たな知見を与えるとともに、この系の阻害剤探索への有用性を示した。
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